我が家のお茶畑は佐賀県嬉野町との県境にあり、標高120メートルから180メートル程の高台で栽培しています。
私で四代目のお茶農家ですが、私は就農してまだ6年目になります。

近年、肥料をたくさん与えることでお茶の「味」を調える方法が一般的ですが、我が家では必要最低限の有機肥料と牛糞ベースの堆肥をたっぷり与え、この「土地」の味を味わって頂きたいと思っております。

商品名の「茶縁」とは、お茶の製造や販売を通して、たくさんの方との「ご縁」を大事にしていきたいという思いでつけました。

この地で作る「やぶきた」という品種は、旨み渋みのバランスがよくどんなシチュエーションに飲んでも苦にならない万能なお茶です。


私が住む東彼杵町坂本郷には360年程継承されてきた「坂本浮立」があります。私自身もUターンしてきた直後から保存会へ加わり、今では長男も子役として参加させて頂いています。
玉緑茶の産地として、作るだけが私の仕事ではないと感じています。伝統芸能や、自分が住む町の草刈りを始めとする管理作業。
続いてきた「こと」を次世代へ「繋げる」こと。その中の一つのツールがお茶作りだと私は日々思っております。