ムスコ物語
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- ¥1,500
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発行者による作品情報
国籍?いじめ?血の繋がり?受験?将来?は?なんだそりゃ。
「生きる自由を謳歌せよ! 」
『ヴィオラ母さん』で規格外の母親の一代記を書いた著者が、母になり、海外を渡り歩きながら息子と暮らした日々を描くヤマザキマリ流子育て放浪記。
●いじめっ子のところに押し掛ける●エリート学校こっちからお断り●一緒に遊ぶ。むしろ自分の方が遊ぶ●宿題で寝られないような学校はやめちまえ! ……
『ヴィオラ母さん』で規格外の母親の一代記を書いた著者が、母になり、海外を渡り歩きながら息子と暮らした日々を描くヤマザキマリ流子育て放浪記。
ムスコによる「ハハ物語」も収録
「息子にとってこの世で誰よりも理不尽でありながらも、お人好しなほど優しい人間である母ヤマザキマリ。そんな母のおかげで国境のない生き方を身につけられた私は、おかげさまでこれから先も、たったひとりきりになったとしても、世界の何処であろうと生きていけるだろう。」――山崎デルス(ムスコ)
APPLE BOOKSのレビュー
『テルマエ・ロマエ』で日本中を笑いに包んだマンガ家ヤマザキマリが、世界のさまざまな土地で息子と暮らした日々をつづったエッセイ『ムスコ物語』。キューバで妊娠し、息子であるデルスと共にイタリア、北海道、シリア、ポルトガル、東京…と飛び回りながら生きてきた筆者。その日々が切り取られた各章はまるで短編小説のようにドラマチックだ。彼女のたくましさと自由さは、時に、息子を振り回すことがたくさんあったのだろう。しかし、強くて優しくて、人間らしい母の姿から多くのことを感じ取り、学び、一人で生きていく力を持って育っていった息子もまた、たくましくて自由だ。多くの価値観に触れ、さまざまな国の人々と出会い、世界を知る。それはもしかするとどんな高尚な教育より、人間を豊かに育てるのかもしれない。最終章の「ハハ物語」は息子デルスが母をつづる。この世で誰よりも理不尽でありながらも、母は優しい人間であり、国境のない生き方を身につけることができた自分は、世界のどこでも生きていけると力強く結ぶ。母冥利に尽きる、そんな一文に涙がこぼれる。