ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法 ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞‪法‬

    • ¥2,200
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発行者による作品情報

音楽プロデューサー・冨田恵一(冨田ラボ)による初の音楽書!
稀代のポップ・マエストロが
名盤を味わいつくす!

音楽の〈聴き方〉が変わった!と大好評。

音楽誌のみならず、「日本経済新聞」「読売新聞」などの文化面でも話題を呼んだ名著。

「本書は《The Nightfly》を題材に、20世紀の録音芸術が
どのような技術と工夫のもとに作られたのかを、
誰にでもわかるように解説した。
その豊かな芸術性を理解するヒントになれば、
これほど嬉しいことはない。」 (「はじめに」より)

「宇宙旅行に一枚だけ持っていくアルバムは?」と聞かれたら
「ドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』」と答える。
僕にとってこの本は宇宙の真理を説いた書である――大根仁(映像ディレクター)

<目次>
はじめに 繰り返し鑑賞できる芸術作品を味わうために

序章 70年代から80年代へ Gaucho and Since Then
制作工程の変化と質感の変化
生演奏とプログラミングの真に異なる点とは何か?
個別のトラッキングによって見えづらくなった音楽的指針
80年代に新鮮だった音楽

1章 時代性と普遍性 ナイトフライ概要
《Nightfly》の持つ強度
歌詞と旋律と和声
工程が分断されないことの強み
シンプルなフォーム
和声とジャズ
なぜレコーディングは長期化するのか?
ヴォーカルの訴求力
デジタル・レコーディングの黎明期
打ち込みによるアルバム
時代性と普遍性を併せ持つ名盤

2章 効果と手法の因果関係を探る ナイトフライ各曲解説
I.G.Y. ポップであるということ
Green Flower Street SDマナーと80年代的解釈
Ruby Baby カヴァー曲の演出
Maxine なぜバラードを書いたのか?
New Frontier シングル・カット曲の意味
The Nightfly 変形ブルースをパターン認識したフェイゲン
The Goodbye Look 定形ではないフォームが絶大な効果を生む
Walk Between The Raindrops アルバムをどう終えるか?

3章 プロデューサー論 カッツに関する誤解
正しい方法論
〝プロデューサー〟という曖昧な表記

4章 エンジニア論 シャイナーとニコルズ
音のコンサルタント

5章 基準値0のコンセプト 同時代アーティストの82年、そしてナイトフライが残したもの
1982年
80sサウンド~音色と音楽語法
フェイゲンの空白
感情を伝える
《Nightfly》が与えた影響

あとがき

コラム1 なぜ音楽家はテクノロジーにまい進したのか?
コラム2 80年代を彩ったFM音源
コラム3 SDフォロワーとされるバンドたち
コラム4 ナイトフライ後のフェイゲンの特徴
付録 レコーディングの流れ

ジャンル
アート/エンターテインメント
発売日
2014年
8月8日
言語
JA
日本語
ページ数
296
ページ
発行者
DU BOOKS
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
3.8
MB